▽▽▽ マルセロ・バルベロ・イーホ(2世)1970の大手術 ▽▽▽

ブログ 2018年 5月23日の記事

約一ヶ月の入院から帰ってきました。

 

といっても渡し本人ではありません。ギターです。父が使用していたバルベロ2世(1970)です。問題の箇所は、、、

フレッチング・・・どうもチューニングがうまくいかず、よく見たら数箇所、ごくわずかですがフレットが”ハ”の字に!ハ長調も合わない状態に!!かなりテキトーで、リペアして下さったK氏も苦笑。😔

弦長・・・これまたいい加減で654.8mm!!??K氏も開いた口がさらに開いて、、、

まず、フレッチングを直す場合フレット溝を切りなおすので指板(黒い木 黒檀)を引っぺがします。

弦長を650mmに。サドル部分を4.8mmブリッジよりへ。空いた部分は木で埋め(写真、サドル骨棒の左の黒い部分。おそらくローズウッド)ます。約サドル骨棒1個くらいです。

指板を張り替える際、ブリッジの高さが低すぎてブリッジ角度が得られないため、指板をやや高め(見た感じ元より3mmほど高く)に。これでブリッジ角度がほぼ45度くらいに。😊

12フレットは2.4mmブリッジよりにずれます。ところで12フレット付近の①弦側と⑥弦側で側面板の結合部分ずれてますよね?退院して来てから気付きましたが、バルベロさんがいい加減なのか、こういうものなのか(笑)。皆様の楽器はいかがでしょうか?😊

 ↓↓↓↓↓①弦側から12フレット↓↓↓↓↓

↓↓↓↓↓⑥弦側から12フレット↓↓↓↓↓

⑥弦側が1mmくらいサドル寄り?!

音はだいぶ、というか相当シャキッとしました。😁

おそらくはブリッジ角度が通常値になったせいだと思いますが、、、で、さらにクリアトーンをかまします。

これは気持ちの問題。①弦15フレットのG音の引っ込み系ウルフも軽減されました。しかし①弦7フレットBが出ちゃう系ウルフに!ウルフは弦長帰るとずれるそうです。へぇー!!😐

クリアトーンは気持ちの問題でかませた方がいいと思います。

弦交換も楽で低音弦ガリガリやらんですみます。あと写真撮っていてまた気付きましたがクリアトーンに裏表があるんですね。

写真は⑤弦がおそらく逆さです。穴の形状が違います。間違えても音には関係ないです(とおもいます)が。

クリアトーンは2穴式、3穴式にかましても意味ありません。😞

バルベロは父のギターなのでオリジナルのまま残そうか悩んだのですが、弾いてあげた方がいいと判断して思い切って入院させて良かったと思います。😃

本当にあった修理依頼


依頼主「フレタの音にしてください」
製作家「フレタ買ってください」
私(笑)フレタなんて触れたこともない。

23th Aug 2018 - Tomonori Arai

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